みなさま そろそろ花粉症の季節になりました。
今回は眼に関するアレルギー性結膜炎について
特集してみました。

アレルギー性結膜炎

 はじめに。

 結膜とは上下のまぶたの裏側と、白目(強膜)の表面を覆っている半透明の膜で、皮膚に似た構造をしています。結膜には、細かい血管が豊富に存在し、またリンパ組織という免疫反応(体が異物に対して反応すること)を起こす組織もあるため、ここに異物が付着すると炎症反応が起こります。その結果、充血やかゆみ、流涙などの症状が出現します。


アレルギー性結膜炎とは?


アレルギーとは外から入ってくる異物に対して、体が過剰に反応することで起こります。結膜は直接空気と
接しているので、様々な異物が飛び込んできます。眼のアレルギーを起こす原因物質としては、
「ハウスダスト」といわれるダニやカビ、動物の毛やフケ、花粉などが代表的です。


アレルギー性結膜炎の種類と症状

(1) 花粉症
 

  花粉が原因で生じるアレルギーです。花粉症を起こす植物としては、春先に多いスギ、秋に多いブタクサなどが有名ですが、花粉そのものが毒性を持っているわけではありません。花粉が体に入ってくると、「好酸球」という細胞が過剰に反応して、「ヒスタミン」などの化学伝達物質をたくさん作ってしまうことが花粉アレルギーの原因です。症状は眼のかゆみ・充血・異物感・目やになどです。花粉症では、毎年決まった季節に症状がみられることが特徴です

  2〜4月 : スギ、ヒノキ 
  5〜6月 : 
カモガヤ、ハルガヤ  
      秋  : 
キク科の草花、ブタクサ、ヨモギ


☆ こうした“原因となる花粉”は、年間を通して挙げられており、
      こうした花粉症の患者は全国で約2千万人もいるといわれています。
    

(2) ハウスダストによるアレルギー性結膜炎(通年性アレルギー性結膜炎)

 ハウスダストによる結膜炎も、原因や症状は花粉症と同様です。(異物が花粉ではなく、ハウスダストであるという違いだけです。)しかし、ハウスダストは花粉と異なり、常に身の回りにあるので、
一年を通して症状が慢性的にみられるのが特徴です。
 
   ☆  じゅうたん・カーペット・カーテン・家具など、室内のほこり(ハウスダスト)
   ☆   ダニ・カビ・ペットの毛

アレルギー性結膜炎の治療

 抗アレルギー作用をもつ目薬を用いた治療が主に行われます。花粉症の場合、あらかじめ季節が判明しているときは、かゆみなどの自覚症状が出現する前に目薬をつけ始めることで、症状の出現を予防したり、軽くしたりすることができます。かゆみなどの症状が強いときは、ステロイドを含む目薬が使われることもあります。この目薬は、症状を抑える効果は強いのですが副作用として眼圧上昇を起こすことがあるので、眼科に通院しながら注意深く使う必要があります。目薬だけで症状が治まらないときには、抗アレルギー薬を内服することもあります。春季カタルなどの重症例では、少量のステロイド薬を内服したり、結膜へのステロイド薬の注射などを併用したりすることもあります。
 以上の治療法は、症状を抑える「対症療法」といわれる方法です。これに対し、アレルギーのそのものを改善する方法として、「減感作療法」という治療法があります。これは、アレルギーの原因が検査で明らかである場合に、その原因物質を低い濃度から徐々に高い濃度へ半年ぐらいかけて注射することにより、その物質にアレルギー反応を起こさないようにする方法です。

アレルギー性結膜炎の予防方法



 花粉症の場合は、症状の出現しやすい季節にできるだけ花粉と接しないように工夫することが重要です。ゴーグル型の眼鏡や花粉防止用のマスクの着用が最も効果的です。花粉が飛びやすい日は外出や洗濯物などを外に干すことを避けたり、外出から帰宅したときには服についた花粉を十分に落とすようにしましょう。目を洗うことは目を傷つけてしまうこともあるため、あまり勧められません。洗顔して目の周りを洗うことはよいでしょう。ハウスダストの場合は、部屋の清潔を心掛けたり、寝具を干したりするのも効果的です。また動物を屋内で飼うことは避けたほうがよいでしょう。